株式市場探検

日本株の売買・研究の備忘録。結構テキトーです。

コルム・オシア

経歴

コルムオシア氏は続マーケットの魔術師に登場するヘッジファンドマネージャーです。そこでは、「ソロスの弟子」として紹介されていて、

ケンブリッジ大学経済学部

シティーグループでトレーダー

ジョージソロス氏の下で2年続けて利益を出す

バリャスニー社のファンドマネージャー

独立して自分のヘッジファンドを運営

、といった経歴のようで、ゴリゴリの金融畑出身みたいです。

 

17歳のときにバックパック旅行をしていた最中に、露天で偶然ボロボロになった「欲望と幻想の市場」を見つけて以来、グローバルマクロ系のトレーダーを志すようになったみたいですね。この本の力はほんとすさまじいですね。

 

経済学部出身ですが、コルム・オシア氏が学んだのは、数学的に仮定を置いて厳密に議論するという経済学とは違い、哲学に近い内容だったようです。「経済学が数式化の道をたどったのは不幸でした」と言っています。以下のように述べています。

いったん仮定を置くと、それが主題全体の公理になってしまう。その過程が正しいからでなく、解を得るのに必要だから。市場は効率的だとみなすほうが簡単です。その仮定を置かないと、計算ができない。問題はマーケットが効率的ではないということです。でも、それは都合よく無視されてしまう。(続マーケットの魔術師より)

 

投資哲学

欲望と幻想の市場の中の、パートリッジ翁の言葉でリバモアが成長した話を引き合いに出して、ファンダメンタルズのマクロ分析が重要という信念を持っているようです。

人は値動きに興奮するけど、彼らは値動きの背後にある大きな動きをまったく理解していません。値動きはファンダメンタルズを背景にして、初めて意味を持ちます。

ただ、全体を理解するには、テクニカルとファンダメンタルズ両方に注意を払う必要があるとも言っているので、テクニカルも同様に重視していそうですね。

 

また、グローバルマクロ戦略ということもあり、金利や為替のトレードがメインで指数のトレードはするけども個別株はバークシャーハザウェイしか買ったことがないというのも面白いです。

 

バブル相場について、例えば、ナスダックのバブルなら、買い方でバブルについていき、天井圏の空売りは試みない。反騰が読めないから。バブルの天井を付けた後は景気が減速し、債券市場が活発になるため、ナスダックを売るよりも債券市場の買い方になった方が良いというようなことを述べているので、いつでも買い方で攻めることが多いっぽいですね。

 

トレードは教えられるか?について

教えることはできないが学ぶことはできる。努力する気があれば、自分のスタイルがどうあるべきか学ぶことができると言っています。

トレーダーとして成功するためには、忍耐力と、立ち直ってマーケットに戻り続ける力が大切であり、お金のためのトレードをする人はみな失敗すると言っています。